
こんばんは。
Osugi music nstruments repair deptの大杉です。
前回投稿のブログから期間が空いてしまいました。
新年を迎え、日本列島を寒波が覆い寒さの厳しい日が続いていますね。
その寒さと共に一段と厳しくなる、乾燥。
この乾燥、実は楽器に様々な影響を与えている事をご存知でしょうか?
今回はこの乾燥が楽器に与える影響と、乾燥対策についてご紹介したいと思います!
「乾燥によって楽器の状態がどう変化していくのか?」
ネック回りに関しては逆反りや指板が痩せた事によるフレットのバリが発生する事があります。
逆反りはローポジションで音詰まりやビビりが起こり、バリはフレットの両端が指板の外側へはみ出してしまう状態で、ポジションを移動すると引っかかりがあります。あまりにもバリが大きく出ている場合は手を傷付けてしまう事もありますので注意して下さい。
ボディに関してはソリッドボディのエレキギターはそこまで大きな影響は出ませんが、材の薄いアコーステックギターでは、表板や裏板全体が落ちて(窪んで)しまったり、割れてしまったりします。
表板が落ちると弦高が下がり、ハイポジションで音詰まりが起こる事があります。
裏板が落ちてしまうとブレーシングの剥がれや割れが起こる事があります。
冬場にギターが弾きやすく感じたり、いつもよりボリュームの無い音になったと感じた事ありませんか?
その原因は乾燥だったんです。
「乾燥対策は何をしたら良いの?」
乾燥対策には楽器を保管する部屋の湿度を楽器に適した湿度に保つ事が大切です。
加湿器をお持ちのご家庭では、楽器の保管場所を加湿器のある部屋に変えてみてください。
加湿器の無いご家庭では楽器のある部屋に濡らしたタオルを吊るしてみてください。
洗濯物を部屋に干すのも効果的ですよ。
100円ショップで湿度計も取り扱っているので、楽器のある部屋の湿度をモニターして現状を把握するのもおすすめです。
それと、面倒ですがハードケースに入れて保管しましょう。
外気の急な変化に対してワンクッション置くことができますよ。
「症状が進行してしまっている場合はどうしたら良いの?」
症状が進行してしまっている場合には、まず一番条件の良い部屋に保管場所を変えてください。これ以上進行しないようにしてあげることが大切です。
異変や気になる部分が出てきた際は、お気軽にご相談下さい。
あなたと大切な楽器の末永いお付き合いのために一生懸命サポートさせて頂きます!
ご連絡お待ちしております!
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